【絶対的に大切なルール】レタッチ会社に依頼する時の流れ|外注に失敗しないための完全ガイド

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はじめに:レタッチ依頼で起こりがちな失敗

「完成データを見たらイメージと違った」
「細かく指示を出したつもりなのに、伝わっていなかった」
「修正に時間がかかりすぎて納期ギリギリになった」

──こうしたトラブル、レタッチ会社への依頼では意外とよくある話です。

お客さん
お客さん

せっかくお願いしたのに、仕上がりが全然イメージと違ってて…。

「自然に」って伝えたのに、肌がツルツルで別人みたいになっちゃいました。

レタッチャー
レタッチャー

それ、ほんとによくあるケースですね。

実は「自然に」「明るく」っていう言葉、人によって感じ方がまったく違うんです。

だから、言葉だけで伝えようとするとどうしてもズレが出やすいんですよ。

もちろん、レタッチ会社の技術力による差もあります。
ですが多くの場合、原因は「指示の曖昧さ」「情報共有の不足」にあります。

言葉の解釈や伝達ミスを防ぐためには、依頼前の準備と伝え方を整えることが何より大切です。

レタッチャー
レタッチャー

この記事では、レタッチ会社に依頼してから納品されるまでの流れを、

実際の現場視点でわかりやすく解説します。

初めて外注する方も、今まで何度か失敗してきた方も、

「こうすればうまくいく」が分かる内容になっています。

次のステップでは、まず最初に行うべき「依頼前の準備と見積もりの考え方」から解説していきます。

ステップ①:依頼前の準備と見積もりのポイント

レタッチを依頼する前にまずやるべきことは、「何のために・どんな写真に仕上げたいのか」を明確にすることです。
ここを整理せずに依頼すると、見積もり段階から齟齬(そご)が生じやすく、仕上がりのズレや修正の手間が増えてしまいます。

お客さん
お客さん

「とりあえず綺麗にしてください」って伝えても、やっぱりダメなんですね?

レタッチャー
レタッチャー

そうなんです。

“綺麗に”にもいろんな方向性があるので、最初に目的仕上がりのイメージを整理するのが大事なんです。

依頼前に整理しておくべき5つの項目

項目内容
目的・用途どんな場面で使う写真か求人サイト/広告バナー/EC商品画像など
仕上がりイメージどんな印象にしたいか自然/明るめ/クール/高級感など
サイズ・媒体出力サイズや使用先Web用/印刷用/A4サイズなど
優先順位何を最も重視するか納期/仕上がり/コストなど
納期いつまでに必要か◯月◯日まで/即日対応希望など

これらを明確にしておくと、見積もりの段階で正確なコスト・納期が提示され、後からのトラブルを防げます。


過去データや参考写真を活用する

もし過去に自社や他社でレタッチを依頼したことがあるなら、加工前と加工後の写真をセットで共有しましょう。
「どのくらいの強さでレタッチしてほしいか」を一目で伝えられるため、言葉の解釈違いをほぼ防げます。

お客さん
お客さん

確かに「自然に」って人によって全然違いますもんね。

やっぱり画像で見せるのが一番早そう。

レタッチャー
レタッチャー

その通りです。

完成イメージや以前の仕上がり例を見せてもらえると、レタッチャー側も安心して作業に入れます。

特に人物レタッチでは、「自然」「少し強め」「広告レベル」のどれを目指すのかを視覚で共有するのがポイントですね。


見積もり時にチェックすべき4つの項目

チェック項目理由
修正回数何回まで無料かを確認。回数制限を超えると追加費用になる場合も。
納期通常納期/特急対応の区分があるか。
機密保持(NDA)社外秘や未公開データを扱うなら必須。見積もり段階で契約を交わすのが安全。
データ管理体制バックアップや削除ポリシーを確認。長期保存か、納品後削除か。
お客さん
お客さん

レタッチって技術的な話ばかりだと思ってましたけど、意外と契約とか確認項目も多いんですね。

レタッチャー
レタッチャー

そうなんです。

特に機密性の高いデータを扱う場合は、NDA(秘密保持契約)は必須です。

うちでも見積もり段階で契約を結ぶことが多いですよ。


ここまで準備ができれば、次のステップは実際のデータ送信と指示書の作り方です。
どんな方法で共有すれば安全か、どんな書き方なら誤解がないかを、次の章で詳しく解説します。

ステップ②:データ送信と指示書の作り方

準備と見積もりが終わったら、次は実際にレタッチ素材を送信します。
この工程で重要なのは、「安全に送る」ことと、「正確に伝える」こと。
特に商用データを扱う場合は、共有方法と指示の出し方を丁寧に整えるだけで仕上がりのクオリティが大きく変わります。


ファイル共有の基本ルール

まず、複数の画像を送る際はZIP形式で圧縮しておきましょう。
そのうえで、セキュリティの高いファイル共有サービスを利用するのが基本です。

サービス名特徴備考
GigaFile便無料で使いやすく、パスワード設定も可能リンク有効期限の設定可
firestorage大容量対応・SSL暗号化ありアップロード履歴を管理できる
Google Drive(推奨)アクセス制限・バージョン管理・自動バックアップ弊社ではセキュリティと利便性の両面から採用
Dropbox共有リンク+アクセス権設定が柔軟チーム案件に最適
お客さん
お客さん

どれを使えばいいか迷っちゃいますね。無料の転送サービスでも大丈夫ですか?

レタッチャー
レタッチャー

短期的な利用なら問題ないですが、安全性と管理面を考えるとGoogle Driveが一番おすすめです。

弊社でも、お客様ごとに専用ドライブを立ち上げてやり取りしています。

フォルダは完全に分離され、他のお客様と混ざることはありません。

Googleアカウントを持っていれば、ブラウザからドラッグ&ドロップで簡単にアップロード可能です。
アップ後は「指定ユーザーのみアクセス可」に設定しておくと安心です。


写真上に直接書いた「指示書」が最も伝わる

レタッチ指示の伝え方で最も効果的なのは、画像上に直接コメントや矢印で書き込む方法です。
「ここを明るく」「この部分を削除」「肌トーンを整える」などを写真上で可視化しておくと、意図が100%伝わります。

お客さん
お客さん

なるほど、写真の上に書けば説明いらずで伝わりますね!

レタッチャー
レタッチャー

そうなんです。

画像上で指示してもらえると、こちらも確認のやり取りがほとんど不要になります。

修正の手戻りもなくなるので、結果的に納期が早く、仕上がりも安定します。

指示方法メリット注意点
画像上に直接書き込み(理想)意図が一目で伝わる/修正の手戻りがゼロ元データを残すため別名保存が必要
別途テキストで指示(一般的)簡単にまとめられる/ファイルを整理しやすい「どの部分か」が曖昧になりやすい

データ取扱ルールとセキュリティの確認

社外秘データや未公開写真を扱う場合は、データの取扱ルールを必ず確認しましょう。
機密保持契約(NDA)を見積もり段階で交わすことで、情報漏洩リスクを未然に防げます。

また、安価な業者の中にはセキュリティ意識が低いところもあるため、
「データをどこで保管しているのか」「納品後は削除されるのか」を明確に確認するのが重要です。

お客さん
お客さん

確かに…。安い業者だと、どこで誰が触ってるのか分からないですもんね。

レタッチャー
レタッチャー

まさにそこです。

価格だけで判断せず、データ管理体制までしっかり見ておくのが安全です。

弊社では、納品後一定期間で全データを削除し、外部アクセスは一切できないようにしています。


ここまでで、安全なデータ共有正確な指示の伝え方が整いました。
次は、実際の制作・修正段階でのやり取りについて見ていきましょう。

ステップ③:修正・確認のやり取り

レタッチの品質を左右するのは、初稿データに対する修正の伝え方です。
「なんとなく違う」「もっと自然に」など抽象的な指示では、プロでも正確な意図を掴むのは難しくなります。
このステップでは、誤解を防ぎ、最小限のやり取りで理想の仕上がりに近づけるための方法を解説します。


修正は「写真上に直接書き込み」+PDFでまとめる

最も確実なのは、修正箇所を写真の上に直接書き込み、それらを1つのPDFにまとめる方法です。
視覚的に「どこを」「どのように」直すのかが一目で分かるため、メールやテキストでのやり取りよりも圧倒的に正確です。

お客さん
お客さん

メールで「もう少し明るく」と伝えたんですけど、仕上がりが全然違ってました…。

レタッチャー
レタッチャー

よくあるパターンですね。

「もう少し」って人によって感覚が違うんです。

写真の上に矢印やコメントで書いてもらえると、意図が一瞬で伝わります。

たとえば次のように書き込むと分かりやすいです:

  • 赤い矢印で「ここを明るく」
  • 丸で囲って「この部分を削除」
  • テキストで「肌を少しなめらかに」

そしてそれらを1つのPDFにまとめて送ることで、レタッチャー側はすぐに作業に入ることができます。
ページごとに写真が整理されているため、複数枚あっても混乱しません。


修正依頼はまとめて送るのが鉄則

修正点を1通ごとに分けて送ると、やり取りが煩雑になり、修正漏れの原因になります。
できる限り1回のPDFにまとめて、明確な指示を添えて送るのが理想的です。

【修正指示例(PDF内コメント)】
・写真①:頬の赤みを軽く抑える
・写真②:背景右上の影を削除
・写真③:全体を少し明るく補正
お客さん
お客さん

PDFでまとめたほうが、確認もスムーズになりそうですね!

レタッチャー
レタッチャー

はい、その通りです。

写真上で明確に指示が見えると、修正も早くて完成度も高くなります。


修正版チェックのポイント

修正版を受け取った際は、次のチェック項目を確認しましょう。
ここを押さえるだけで、最終仕上げのクオリティを安定させることができます。

項目確認内容
明るさ・トーン全体のバランスが自然か、指示通りか
肌の質感加工感が強すぎず、質感が保たれているか
背景不要な要素が残っていないか、違和感がないか
統一感複数枚でトーンや雰囲気が揃っているか
用途確認印刷/Webなど、出力先で見え方が適切か
お客さん
お客さん

チェックリストに沿って見れば、確認も早くなりますね!

レタッチャー
レタッチャー

そうなんです。

お互いに確認基準を共有できると、修正のやり取りが最小限で済みますよ。


ここまでで、修正・確認のやり取りをスムーズに進めるためのポイントを整理しました。

お支払いについて

納品データをご確認いただき、問題がなければ請求書を発行いたします。
請求書には金額・期日・振込先情報を明記していますので、期日までに銀行振込をお願いいたします。

  • 支払い方法:銀行振込(請求書発行後)
  • 振込先:請求書内に記載
お客さん
お客さん

支払いはどうすればいいですか?

レタッチャー
レタッチャー

請求書をメールでお送りしますので、期日までにお振込みください。

請求書のPDFはそのまま経理処理にも使えます。


まとめ

  • 修正は写真上に書き込み、PDFでまとめる
  • 修正指示は一度に整理して伝える
  • 最終確認後、請求書を発行 → 銀行振込で完了

ここまでの流れを押さえておけば、レタッチ会社への依頼は格段にスムーズになります。

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