テレビ、雑誌、広告、イベント用のビジュアル…。
芸能や出版の現場では、日々大量の写真が使われています。
それらの写真が「商品」として世に出る前に、ほぼ必ず関わっているのが“レタッチャー”という存在です。
ただ実は、この業界では、「加工していることをなるべく表に出したくない」という空気が根強くあります。
「本人がキレイだから補正なんてしていない」と思わせたい。これはある意味、商品価値を守るために当然とも言えます。
でも今回、業界からちょっと嫌われる覚悟で暴露してしまいます。
芸能・出版のビジュアルは、ほぼ100%、レタッチ(補正)されています。
しかも、そのほとんどは“加工感ゼロ”を装ったナチュラルな仕上げ。ここにプロの技術があるんです。
この記事では、なぜ現場でレタッチャーがこれほどまでに必要とされるのか、プロの視点でリアルにお伝えします。
1. 「美しさ」と「リアルさ」の絶妙なバランスが求められる
芸能人は、加工しなくても肌や表情が非常に整っていて、美しく写る方が多いです。
ですが、だからこそ「加工していないように見える自然な仕上がり」が求められます。
過剰な美肌処理や顔の形を変えるような加工は、不自然に見えてしまったり、演者や事務所からNGが出ることも。
肌の質感を残しながら、自然な明るさ・血色感・透明感を加える、“さりげない美しさ”を作れるかがプロの腕の見せどころです。
こうした繊細な仕上がりができるのが、Retouch Inkのようなプロのレタッチャーです。

2. 撮影現場では「完璧な1枚」はなかなか撮れない
現場ではどれだけ準備しても、次のような課題がよく発生します:
- 衣装にホコリがついていた
- 肌がテカってしまった
- 急ぎの撮影でライティングが甘い
- 背景に不要なものが写り込んでしまった
こうした「そのままでは使えないけれど、内容は良い」という写真を、本番用に整えるのがレタッチャーの役割です。
さらに、レタッチ後に演者本人や事務所から細かい指摘が入り、「このカットはNG、別の写真に差し替えてほしい」となるケースもよくあります。
肌のトーンや衣装のシワ、目線の方向など、細部に対するこだわりが非常に強いのがこの業界。
そのため、別カットへの差し替えレタッチ・再調整にも迅速に対応できる柔軟性が、プロには求められます。
3. 時間との勝負。短納期・即対応が求められる
芸能・出版の世界はとにかくスピード勝負。
「今日中に仕上げてほしい」「今夜のうちに直して」といった依頼は珍しくありません。
Retouch Inkでは、勤務時間外の急なご依頼にもできる限り柔軟に対応しています。
タイトなスケジュールでも、修正意図を素早く汲み取って正確に反映し、納期を守ることで現場から高い信頼をいただいています。
4. カメラマン・事務所・媒体ごとに異なる“好み”を理解できる
芸能人の写真は、媒体や撮影の目的によって「正解」がまったく異なります。
- ある演者は「クマは消して涙袋は残してほしい」
- ある雑誌は「明るく柔らかいトーンが好み」
- カメラマンやマネージャーによって細かい好みが違う
こうした言語化されていない「ニュアンスの違い」を読み取り、適切に調整できるのがプロのレタッチャーです。
たとえ修正指示が曖昧でも、「こういう仕上がりにしたいんだろうな」という意図を先回りして反映する力が求められます。

5. 守秘義務が厳しく、信頼できる外注先が限られている
芸能案件では、未公開の出演者ビジュアルや、発表前の作品情報を扱うことも多いため、守秘義務が非常に重要です。
そのため、「写真を預けても絶対に外に出さない」「案件の内容を漏らさない」という信頼感がなければ、継続的な依頼はまず来ません。
Retouch Inkでは、データの取り扱い・機密保持にも万全の体制を整えており、芸能・広告・出版関係のお客様からも長く信頼をいただいています。
まとめ|現場で信頼される“目立たないプロ”こそレタッチャー
レタッチャーは、表に出ることは少ないですが、芸能・出版の現場では「最後の仕上げを任されるプロフェッショナル」として欠かせない存在です。
自然な美しさを作り、厳しい納期に応え、媒体や演者ごとの好みに対応し、なおかつ守秘義務を守る。
これらすべてが揃ってはじめて「信頼できるレタッチャー」として現場に重宝されます。
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