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Aperty完全ガイド2026|Skylum発のAIポートレートレタッチソフトは買いか?機能・料金・使い方を解説
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Aperty完全ガイド2026|Skylum発のAIポートレートレタッチソフトは買いか?機能・料金・使い方を解説

2026-02-25
2026-02-25 更新

Luminar Neoで知られるSkylumが開発したAIポートレートレタッチソフト「Aperty」を徹底レビュー。3Dフェイスメッシュ技術による自然な仕上がり、バッチ処理、Lightroom/Photoshopプラグイン対応など、プロの視点で使い勝手を評価します。

ポートレート撮影後のレタッチ作業、どれくらい時間をかけていますか?

肌補正、目の輝き調整、歯のホワイトニング、輪郭補正——1枚あたり15〜30分は当たり前。撮影枚数が多いウェディングやスタジオ撮影では、レタッチだけで数日かかることも珍しくありません。

Luminar Neoで知られるSkylumが開発したAperty(アパティ)は、AIによるポートレート専用レタッチソフトとして2024年11月にリリースされました。オーストラリアの人気ポートレートフォトグラファーJulia Trotti(YouTube登録者65万人超)との共同開発で、「プロが求める自然な仕上がり」を追求しています。

実際の使い勝手はどうなのか。Retouch Inkのレタッチャーが本音でレビューします。

Apertyとは

基本情報

項目 内容
開発元 Skylum(Luminar Neoと同じ)
リリース 2024年11月
対応OS Windows / macOS
プラグイン Lightroom Classic / Photoshop
処理方式 ローカル処理(クラウド不要)
最新バージョン 1.3.0(2025年)
読者
読者

Luminar Neoのポートレート機能とは何が違うんですか?

佐藤(レタッチャー)
佐藤(レタッチャー)

Luminar Neoが「オールインワンの写真編集ソフト」なのに対し、Apertyはポートレートレタッチに完全特化しています。最大の違いは、顔に最大4,000のキーポイントを検出する3Dフェイスメッシュ技術を採用している点。Luminar Neoよりも精密な顔認識と自然な補正が可能です。

主要機能

スキンレタッチ

Apertyの核となる機能です。

  • 肌の滑らかさ調整:スライダーひとつで強度をコントロール。肌のテクスチャを残しながら毛穴・シミを自然に軽減
  • シワ除去:v1.3.0で追加。細かいシワを自然に目立たなくする
  • ニキビ・傷跡除去:AIが自動検出して除去。手動のスポット修正も可能
  • 肌色補正:不自然な赤みや色ムラを均一に
レタッチャーの視点

スキンレタッチの品質は、Photoshopの周波数分離と比較すると「80点」レベルです。商用ハイエンドレタッチには及びませんが、ウェディング・イベント系の大量処理には十分な品質。何より作業時間が1枚あたり1〜2分になるのが最大のメリットです。

アイエンハンスメント

  • 虹彩の色調整:瞳の色を自然に変更・強調
  • 白目のホワイトニング:充血や黄ばみを除去
  • 明るさ調整:目のハイライトを追加してキャッチライトを強調
  • 眼球の色補正:照明による色かぶりを修正

リシェイプ(輪郭補正)

3Dフェイスメッシュ技術により、顔の各パーツを個別に調整できます。

  • 顔の輪郭(小顔補正)
  • 鼻の形状
  • 唇の厚さ・形
  • 顎のライン
読者
読者

リシェイプって、不自然になりがちじゃないですか?

佐藤
佐藤

他のツールに比べてかなり自然です。4,000キーポイントの3Dメッシュが効いていて、歪みが出にくい。ただし、強くかけすぎると首との境界が不自然になるので、スライダーは30〜40%程度に留めるのがコツです。

メイクアップツール

  • チーク(頬紅)
  • コントゥア(輪郭メイク)
  • アイメイク
  • リップカラー

バッチ処理

Apertyの最大の強みはバッチ処理です。

設定をひとつ作れば、複数の写真に一括適用可能。ウェディングで200枚撮影した場合、1枚ずつレタッチする代わりに、プリセットを適用して一括処理——数時間の作業が数分に短縮されます。

料金プラン

プラン 価格 備考
月額 $30/月(通常$44/月) 初月のみ割引価格
年額 $174/年(通常$194/年) 初年のみ割引価格
買い切り $174 永続ライセンス
読者
読者

買い切りと年額が同じ$174って、買い切り一択では?

佐藤
佐藤

その通りです。現時点では買い切り($174)が最もお得。永続ライセンスでソフトウェアアップデートも含まれます。ただし、将来のメジャーアップデート(v2.0など)が含まれるかは明記されていないので、その点だけ注意してください。

全プランに14日間の返金保証7日間の無料トライアルが付いています。

プラグインも全プランに含まれる

Lightroom Classic用プラグインとPhotoshop用プラグインは、どのプランを選んでも追加料金なしで利用できます。既存のワークフローに組み込みやすい設計です。

競合比較

主要ポートレートレタッチソフトとの比較

Aperty PortraitPro Luminar Neo
価格 $174(買い切り) $44.95〜$89.95 $119/年
ポートレート特化 △(汎用)
バッチ処理 ○(Studio版のみ)
3Dフェイスメッシュ ◎(4,000点) ×
LRプラグイン
PSプラグイン
ローカル処理
日本語対応
メリット
  • 3Dフェイスメッシュで自然な仕上がり
  • バッチ処理が強力(大量処理向き)
  • Lightroom/Photoshopプラグイン対応
  • ローカル処理でプライバシー安心
  • 買い切りプランが良心的
  • UIが直感的(スライダー操作のみ)
デメリット
  • Photoshopの手動レタッチほどの精度は出ない
  • 体のレタッチ(ボディスキン)は機能が限定的
  • v1.xのため機能追加は発展途上
  • 風景・物撮りには使えない(ポートレート専用)
  • メジャーアップデートの無償提供が不明確

こんな人におすすめ

向いている人

  • ウェディング・イベントフォトグラファー:大量のポートレートを効率よく処理したい
  • スタジオフォトグラファー:一定の品質で高速にレタッチしたい
  • Lightroom中心のワークフロー:プラグインで既存の流れを崩さず導入したい
  • レタッチ初心者:スライダーだけで本格的な仕上がりを実現したい

向いていない人

  • ハイエンド商用レタッチャー:雑誌・広告レベルの精度はPhotoshopの手動処理が必要
  • 風景・物撮りメイン:ポートレート以外には使えない
  • すでに効率的なワークフローがある:Photoshopアクション + AIレタッチツールで十分な場合

実際の使い方

手順 ApertyでポートレートをLightroomから編集する手順
1
Lightroomで写真を選択

RAW現像が終わった写真を選び、右クリック→「他のツールで編集」→「Aperty」を選択。TIFFまたはPSD形式で書き出されます。

2
プリセットを選択

Aperty上部のプリセットパネルから、目的に合ったプリセットを選択。「Natural」「Soft Skin」「Glamour」など複数用意されています。

3
スライダーで微調整

プリセット適用後、各パラメータをスライダーで調整。肌の滑らかさ、目の明るさ、リシェイプなどを好みに合わせます。

4
バッチ処理を設定

同じ設定を他の写真にも適用する場合、バッチ処理モードで写真を追加し、一括適用します。

5
保存してLightroomに戻る

「適用」をクリックすると、編集結果がLightroomに反映されます。元のRAWデータは保持されたまま、レタッチ済みファイルが追加されます。

まとめ

  • ApertyはSkylum発のAIポートレート専用レタッチソフト。3Dフェイスメッシュ技術で自然な仕上がり
  • バッチ処理が最大の強み。大量のポートレートを一括処理できる
  • 買い切り$174が最もお得。Lightroom/Photoshopプラグイン込み
  • ハイエンドの精度はPhotoshopに劣るが、速度と効率では圧倒的
  • ウェディング・イベント・スタジオ撮影で大量処理する方に特におすすめ
  • 7日間の無料トライアルで実際に試してから購入判断できる

ポートレートレタッチの大量処理に悩んでいるなら、まずは無料トライアルで試す価値は十分にあります。


※本記事はレタッチの教科書 by Retouch Ink が独自にレビューしたものです。

よくある質問

Q
Q1. ApertyとLuminar Neoの違いは?
A

Luminar Neoが風景・人物・物撮りに対応するオールインワンソフトなのに対し、Apertyはポートレートレタッチに完全特化しています。4,000キーポイントの3Dフェイスメッシュ技術により、Luminar Neoよりも精密な顔認識と自然な補正が可能です。

Q
Q2. 買い切りとサブスクどちらがお得?
A

現時点では買い切り($174)が最もお得です。年額プランも$174/年ですが、買い切りなら一度の支払いで永続的に使えます。ただし、将来のメジャーアップデートの扱いは確認が必要です。

Q
Q3. Photoshopのレタッチと比べてどう?
A

品質面では、Photoshopの周波数分離やダッジ&バーンによる手動レタッチには及びません。しかし速度面では圧倒的に速く、1枚あたり1〜2分で処理できます。ウェディングやイベントなど大量処理が必要なシーンではApertyが有利です。

Q
Q4. 日本語に対応している?
A

はい、日本語UIに対応しています。v1.3.0のアップデートでは中国語と韓国語も追加され、アジア言語のサポートが強化されています。

Tags

Aperty ポートレートレタッチ AI Skylum Lightroom
佐藤 この記事の筆者

佐藤

Retouch Info

情報系の大学卒業後、IT企業でシステムエンジニアとして3年勤務。趣味で始めた写真編集にのめり込みレタッチャーに転身。現在はRetouch Inkにてワークフロー効率化やAIツール導入を推進。

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