RI
RETOUCH INFO レタッチのすべて|写真編集専門の情報メディア
レタッチャーのためのFLUX.2 pro活用術|Generative Fillの新パートナーモデル
テクニック

レタッチャーのためのFLUX.2 pro活用術|Generative Fillの新パートナーモデル

2026-01-05
2026-01-05 更新

Photoshop 27.2で使えるようになったFLUX.2 pro。Adobe Fireflyとの違い、どんな場面で使うべきか、レタッチャー視点での活用術を解説します。

Photoshop 27.2で、Generative FillにFLUX.2 proが追加されました。

Adobe Firefly以外のAIモデルが選択できるようになり、生成AIの選択肢が広がりました。この記事では、レタッチャー視点でFLUX.2 proをどう活用すべきかを解説します。

FLUX.2 proとは

開発元:Black Forest Labs

FLUX.2 proは、Black Forest Labsが開発した画像生成AIモデルです。

Black Forest Labsとは:

  • Stable Diffusionの開発者が立ち上げた会社
  • 高品質な画像生成で注目
  • FLUXシリーズを展開
読者
読者

Stable Diffusionの開発者が作った会社なんですね。

山本(専門家)
山本(専門家)

そうです。Stable Diffusionで培った技術をベースに、より高品質なモデルを開発しています。PhotoshopにFLUXが統合されたことで、Stable Diffusion系の生成AI技術がAdobe環境で使えるようになりました。

FLUXシリーズのラインナップ

モデル 特徴
FLUX.1 [schnell] 高速・軽量版
FLUX.1 [dev] 開発者向け
FLUX.1 [pro] 商用向け高品質版
FLUX.2 pro 最新・高品質版

Photoshopに統合されたのは最新のFLUX.2 proです。

Adobe Fireflyとの違い

特徴の比較

項目 Adobe Firefly FLUX.2 pro
開発元 Adobe Black Forest Labs
学習データ Adobe Stock等(安全) 独自データセット
強み 安定性、商用利用の安心感 スタイル表現の豊富さ
弱み 表現の幅がやや狭い 商用利用時は要確認

生成結果の傾向

Adobe Firefly:

  • 安定した結果が得られやすい
  • 「無難」な生成が多い
  • 商用利用に最適化

FLUX.2 pro:

  • より意図に近いスタイルで生成可能
  • 表現の幅が広い
  • アーティスティックな結果が得られやすい
ポイント

FLUX.2 proは「こういうスタイルで」という指示に対して、より忠実に応えてくれる傾向があります。Fireflyが「安全運転」なら、FLUXは「攻めた運転」というイメージです。

レタッチ業務での使い分け

Fireflyを使うべきケース

1. 商用案件

  • クライアントワークでは安全性重視
  • 著作権リスクを最小化したい
  • 納品物のライセンスが明確

2. 汎用的な生成

  • 背景の拡張
  • 不要物の除去
  • シンプルな補完

3. クレジット節約

  • 大量に生成する場合
  • テスト段階
読者
読者

基本はFireflyで良いんですか?

山本
山本

そうですね。まずはFireflyで試して、意図通りにならなければFLUX.2 proを試す、という流れが現実的です。

FLUX.2 proを使うべきケース

1. Fireflyで意図通りにならない時

  • 何度試しても理想に近づかない
  • 生成結果が「無難すぎる」

2. 特定のスタイルを再現したい時

  • アーティスティックな表現
  • 特定のテクスチャ感
  • 独特な雰囲気

3. クリエイティブな探求

  • 新しい表現を試したい
  • 複数のバリエーションを出したい

実践:FLUX.2 proの使い方

基本的な手順

  1. 選択ツールで範囲を選択
  2. Generative Fillを起動
  3. モデル選択でFLUX.2 proを選ぶ
  4. プロンプトを入力
  5. 生成をクリック

プロンプトのコツ

FLUX.2 proは、詳細なプロンプトに反応しやすい傾向があります。

効果的なプロンプト例:

  • 具体的なスタイル指定
  • テクスチャの説明
  • 光の方向や質感の指示
注意

FLUX.2 proの使用には追加のクレジットが必要な場合があります。生成前に確認しましょう。

注意点

商用利用時のライセンス

Adobe Fireflyは学習データが明確(Adobe Stockなど)で、商用利用の安心感があります。

FLUX.2 proを商用案件で使う場合は、ライセンス条件を確認してください。

クレジット消費

サードパーティモデルは、Adobe純正モデルよりクレジット消費が多い場合があります。

大量に生成する場合は、まずFireflyで絞り込んでから、必要に応じてFLUXを使う方が効率的です。

生成結果の一貫性

FLUX.2 proは表現の幅が広い分、生成結果のばらつきも大きい傾向があります。

安定した結果が必要な場合は、Fireflyの方が向いています。

まとめ

レタッチャーのためのFLUX.2 pro活用術をまとめます。

FLUX.2 proの特徴:

  • Black Forest Labs開発の高品質AIモデル
  • スタイル表現が豊富
  • 意図に近い生成が可能

使い分けの基本:

  • 商用案件・汎用的な生成 → Firefly
  • スタイル重視・Fireflyで意図通りにならない → FLUX.2 pro

注意点:

  • 商用利用時はライセンス確認
  • クレジット消費に注意
  • まずFireflyで試してからFLUXへ

AIモデルを選べる時代になりました。使い分けができるレタッチャーが、これからの強みになります。

よくある質問(記事のおさらい)

Q
FLUX.2 proとは?
A

Black Forest Labs(Stable Diffusion開発者が立ち上げた会社)が開発した画像生成AIモデルです。Photoshop 27.2からGenerative Fillで使えるようになりました。

Q
FireflyとFLUX.2 proの違いは?
A

Fireflyは安定性と商用利用の安心感が強み、FLUX.2 proはスタイル表現の豊富さが強みです。用途に応じて使い分けましょう。

Q
どちらを先に使うべき?
A

まずFireflyで試して、意図通りにならなければFLUX.2 proを試すのが効率的です。Fireflyの方がクレジット消費が少ない傾向があります。

Q
商用案件でFLUX.2 proは使える?
A

使用は可能ですが、ライセンス条件を確認してください。商用利用の安心感を重視するなら、学習データが明確なFireflyがおすすめです。

人物レタッチのプロにお任せください

Tags

Photoshop FLUX Generative Fill AI レタッチ
山本 この記事の筆者

山本

Retouch Info

写真の専門学校卒業後、大手デザイン事務所に入社。レタッチャーとして長年勤務後、Retouch Inkに入社。広告や商品画像のレタッチ案件を中心に担当。

この記事をシェアする

記事一覧に戻る