Photoshop 27.2で、Generative FillにFLUX.2 proが追加されました。
Adobe Firefly以外のAIモデルが選択できるようになり、生成AIの選択肢が広がりました。この記事では、レタッチャー視点でFLUX.2 proをどう活用すべきかを解説します。
FLUX.2 proとは
開発元:Black Forest Labs
FLUX.2 proは、Black Forest Labsが開発した画像生成AIモデルです。
Black Forest Labsとは:
- Stable Diffusionの開発者が立ち上げた会社
- 高品質な画像生成で注目
- FLUXシリーズを展開
Stable Diffusionの開発者が作った会社なんですね。
そうです。Stable Diffusionで培った技術をベースに、より高品質なモデルを開発しています。PhotoshopにFLUXが統合されたことで、Stable Diffusion系の生成AI技術がAdobe環境で使えるようになりました。
FLUXシリーズのラインナップ
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| FLUX.1 [schnell] | 高速・軽量版 |
| FLUX.1 [dev] | 開発者向け |
| FLUX.1 [pro] | 商用向け高品質版 |
| FLUX.2 pro | 最新・高品質版 |
Photoshopに統合されたのは最新のFLUX.2 proです。
Adobe Fireflyとの違い
特徴の比較
| 項目 | Adobe Firefly | FLUX.2 pro |
|---|---|---|
| 開発元 | Adobe | Black Forest Labs |
| 学習データ | Adobe Stock等(安全) | 独自データセット |
| 強み | 安定性、商用利用の安心感 | スタイル表現の豊富さ |
| 弱み | 表現の幅がやや狭い | 商用利用時は要確認 |
生成結果の傾向
Adobe Firefly:
- 安定した結果が得られやすい
- 「無難」な生成が多い
- 商用利用に最適化
FLUX.2 pro:
- より意図に近いスタイルで生成可能
- 表現の幅が広い
- アーティスティックな結果が得られやすい
FLUX.2 proは「こういうスタイルで」という指示に対して、より忠実に応えてくれる傾向があります。Fireflyが「安全運転」なら、FLUXは「攻めた運転」というイメージです。
レタッチ業務での使い分け
Fireflyを使うべきケース
1. 商用案件
- クライアントワークでは安全性重視
- 著作権リスクを最小化したい
- 納品物のライセンスが明確
2. 汎用的な生成
- 背景の拡張
- 不要物の除去
- シンプルな補完
3. クレジット節約
- 大量に生成する場合
- テスト段階
基本はFireflyで良いんですか?
そうですね。まずはFireflyで試して、意図通りにならなければFLUX.2 proを試す、という流れが現実的です。
FLUX.2 proを使うべきケース
1. Fireflyで意図通りにならない時
- 何度試しても理想に近づかない
- 生成結果が「無難すぎる」
2. 特定のスタイルを再現したい時
- アーティスティックな表現
- 特定のテクスチャ感
- 独特な雰囲気
3. クリエイティブな探求
- 新しい表現を試したい
- 複数のバリエーションを出したい
実践:FLUX.2 proの使い方
基本的な手順
- 選択ツールで範囲を選択
- Generative Fillを起動
- モデル選択でFLUX.2 proを選ぶ
- プロンプトを入力
- 生成をクリック
プロンプトのコツ
FLUX.2 proは、詳細なプロンプトに反応しやすい傾向があります。
効果的なプロンプト例:
- 具体的なスタイル指定
- テクスチャの説明
- 光の方向や質感の指示
FLUX.2 proの使用には追加のクレジットが必要な場合があります。生成前に確認しましょう。
注意点
商用利用時のライセンス
Adobe Fireflyは学習データが明確(Adobe Stockなど)で、商用利用の安心感があります。
FLUX.2 proを商用案件で使う場合は、ライセンス条件を確認してください。
クレジット消費
サードパーティモデルは、Adobe純正モデルよりクレジット消費が多い場合があります。
大量に生成する場合は、まずFireflyで絞り込んでから、必要に応じてFLUXを使う方が効率的です。
生成結果の一貫性
FLUX.2 proは表現の幅が広い分、生成結果のばらつきも大きい傾向があります。
安定した結果が必要な場合は、Fireflyの方が向いています。
まとめ
レタッチャーのためのFLUX.2 pro活用術をまとめます。
FLUX.2 proの特徴:
- Black Forest Labs開発の高品質AIモデル
- スタイル表現が豊富
- 意図に近い生成が可能
使い分けの基本:
- 商用案件・汎用的な生成 → Firefly
- スタイル重視・Fireflyで意図通りにならない → FLUX.2 pro
注意点:
- 商用利用時はライセンス確認
- クレジット消費に注意
- まずFireflyで試してからFLUXへ
AIモデルを選べる時代になりました。使い分けができるレタッチャーが、これからの強みになります。
よくある質問(記事のおさらい)
Black Forest Labs(Stable Diffusion開発者が立ち上げた会社)が開発した画像生成AIモデルです。Photoshop 27.2からGenerative Fillで使えるようになりました。
Fireflyは安定性と商用利用の安心感が強み、FLUX.2 proはスタイル表現の豊富さが強みです。用途に応じて使い分けましょう。
まずFireflyで試して、意図通りにならなければFLUX.2 proを試すのが効率的です。Fireflyの方がクレジット消費が少ない傾向があります。
使用は可能ですが、ライセンス条件を確認してください。商用利用の安心感を重視するなら、学習データが明確なFireflyがおすすめです。