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Lightroom Classic AIカリング&自動ダスト除去 完全活用ガイド
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Lightroom Classic AIカリング&自動ダスト除去 完全活用ガイド

2026-02-18
2026-02-18 更新

Lightroom Classic 15のAIカリング(Assisted Culling)と自動ダスト除去(Auto Dust Removal)を徹底解説。設定方法から実践ワークフローまで、撮影後の作業時間を半分以下にする具体的な使い方を紹介します。

撮影から帰ってきて、カードリーダーを挿した瞬間に気が重くなる。1000枚超えの写真から使えるカットを選び、1枚ずつセンサーダストを消す——この「撮影後の地獄」を経験したことがあるフォトグラファーは多いはずです。

Lightroom Classic 15(LrC 15)で追加されたAssisted Culling(AIカリング)Auto Dust Removal(自動ダスト除去)は、まさにこの問題を解決するために作られた機能です。この記事では、設定方法から実践ワークフローまで、撮影後の作業時間を劇的に短縮する方法を徹底解説します。

Lightroom Classic 15のAI機能で、撮影後のワークフローが大きく変わる。

Assisted Culling(AIカリング)とは

読者
読者

カリングって何ですか?写真の選別作業のことですか?

佐藤(レタッチャー)
佐藤(レタッチャー)

その通りです。カリング(Culling)は撮影後に大量の写真から使えるカットを選び出す作業のこと。Lightroom Classic 15では、この作業をAIがアシストしてくれるようになりました。

Assisted Cullingは、AIが写真を解析して「技術的にベストなショット」を自動で選別する機能です。具体的には、以下の要素をAIがチェックします。

  • 目の開き具合(Eye Openness):被写体の目がしっかり開いているか
  • 被写体のフォーカス(Subject Focus):ピントが合っているか
  • 露出の適正さ(Exposure):白飛び・黒潰れがないか
  • ブレの有無(Blur Detection):手ブレ・被写体ブレがないか
  • 表情の品質(Expression Quality):自然な表情かどうか

これまで人間が1枚ずつ目視で判断していた作業を、AIが数分で処理してくれます。

ポイント

Assisted Cullingは「AIが勝手に写真を消す」のではなく、「AIがおすすめの写真にフラグを立てる」機能です。最終的な判断はフォトグラファー自身が行えるので安心してください。

Assisted Culling の設定方法と使い方

Cull画面へのアクセス

Lightroom Classic 15で新たに追加されたCull画面から、AIカリングを利用します。

手順 Assisted Cullingの使い方
1
Library ModuleからCull画面を開く

Lightroom Classicを起動し、カリングしたい写真が含まれるフォルダまたはコレクションを選択します。画面上部のモジュールバーから「Cull」をクリックして、専用のカリング画面に切り替えます。

2
AIチェック項目を選択する

Cull画面の右パネルに、AIがチェックする項目がチェックボックスで表示されます。必要に応じて以下を有効にしてください。

  • Eye Openness(目の開き具合)
  • Subject Focus(被写体フォーカス)
  • Blur Detection(ブレ検出)
  • Exposure Quality(露出品質)

ポートレート撮影なら全項目ON、風景撮影ならSubject FocusとExposure Qualityだけ、といった使い分けが効果的です。

3
厳しさスライダーを調整する

チェック項目の下にある「Strictness」スライダーで、選別の厳しさを調整します。左に動かすとゆるく(多くの写真が残る)、右に動かすと厳しく(少数精鋭になる)なります。

最初は中央付近からスタートして、結果を見ながら微調整するのがおすすめです。

4
結果を確認してフラグを付ける

AIの分析が完了すると、推奨される写真がハイライト表示されます。内容を確認して問題なければ、「Pick」フラグを一括で付与しましょう。不要な写真には「Reject」フラグを付ければ、後でまとめて削除できます。

シーン別おすすめ設定

撮影ジャンルごとに、最適なAIカリング設定は異なります。

撮影ジャンル おすすめ設定 厳しさ目安
ウェディング 全項目ON やや厳しめ(70%)
イベント・スポーツ Focus + Blur重視 中程度(50%)
ポートレート Eye + Expression重視 厳しめ(80%)
風景・建築 Focus + Exposure重視 ゆるめ(30%)
商品撮影 Focus + Exposure重視 厳しめ(80%)
注意

AIカリングはあくまで「技術的な品質」で判断します。構図の良し悪しや、その瞬間の感情的な価値までは判断できません。AIが「Reject」と判断した写真でも、表現として価値がある場合はフォトグラファーの目で拾い上げてください。

Auto Dust Removal(自動ダスト除去)の使い方

センサーダストの問題は、特に絞りを絞った撮影(f/11以上)や空を多く含む写真で顕著です。これまでは1枚ずつスポット修正ツールで消していた作業が、AIで自動化されました。

読者
読者

センサーダストって、レンズ交換するたびに入りますよね。毎回クリーニングするのも面倒だし…

佐藤
佐藤

そうなんです。特にミラーレスはセンサーがむき出しなので入りやすい。Auto Dust Removalを使えば、後処理でまとめて除去できるので、撮影現場でのストレスがかなり減りますよ。

Auto Dust Removalの手順

手順 Auto Dust Removalの使い方
1
Develop Moduleに切り替える

ダスト除去したい写真を選択し、Develop Moduleに移動します。

2
Remove Toolを開く

右パネルのRemove Tool(スポット修正ツール)をクリックします。ショートカットキー「Q」でも開けます。

3
Distraction Removalを選択

Remove Toolのオプションから「Distraction Removal」を選択し、さらに「Dust」を選びます。

4
ダストサイズを指定する

ドロップダウンメニューからダストのサイズを指定できます。「Small」「Medium」「Large」の3段階があり、通常は「Small to Medium」で十分です。大きなゴミが付着している場合は「Large」も有効にしてください。

5
AIにダストを検出させる

「Apply」をクリックすると、AIが画像全体をスキャンしてダストスポットを自動検出します。検出されたスポットには修正マーカーが表示されるので、結果を確認してください。

6
バッチ適用で複数枚を一括処理する

1枚の設定が決まったら、同じ撮影セッションの他の写真にも一括適用できます。写真を複数選択し、「Sync Settings」でDust Removal設定を同期すれば、数百枚をまとめて処理できます。

ポイント

同じ撮影セッション中のダストは、同じ位置に写り込みます。最初の1枚でAuto Dust Removalを実行し、その設定をSync Settingsでバッチ適用するのが最も効率的な使い方です。

センサーダストの問題は絞った撮影で特に目立つ。AIで一括処理できるのは大きなメリット。

その他のAI新機能

Lightroom Classic 15には、カリングとダスト除去以外にも注目のAI機能が追加されています。

Auto Stacking(自動スタッキング)

大量の写真を自動でグループ化する機能です。2つのモードがあります。

  • Time-based(時間ベース):撮影時間の間隔でグループ化。シーンが変わるタイミングを自動検出
  • Visual Similarity(視覚的類似性):見た目が似ている写真をグループ化。連写やブラケット撮影の整理に便利

特にイベントやウェディングなど、シーンが次々と変わる撮影では、Time-basedモードが非常に便利です。

Snow Masking(雪マスク)

風景写真で雪だけを精密にマスクする機能です。これまでAIマスクでは対応が難しかった白い被写体のエッジ検出が大幅に改善されました。雪景色の露出補正やカラーグレーディングが格段にやりやすくなります。

Reflection Removal(反射除去)

ガラス越しの撮影で発生する反射・映り込みをAIで除去する機能です。ショーウィンドウ越しの撮影や、車の窓からの撮影で威力を発揮します。

Color Varianceスライダー

マスク機能に追加されたColor Varianceスライダーで、色範囲マスクの精度を細かく調整できるようになりました。特定の色だけを狙った補正がより正確に行えます。

読者
読者

雪マスクや反射除去まであるんですね。風景写真を撮る人にもありがたいアップデートですね。

佐藤
佐藤

そうですね。LrC 15はポートレートだけでなく、風景・建築・スナップなどあらゆるジャンルのフォトグラファーに恩恵がある大型アップデートです。

実践ワークフロー:撮影後の流れ

ここまで紹介した機能を組み合わせた、撮影後の効率的なワークフローを紹介します。

ステップ1:読み込みとAuto Stacking

写真をLightroom Classicに読み込んだら、まずAuto Stackingを実行します。Time-basedモードでシーンごとにグループ化し、全体像を把握します。

ステップ2:Assisted Cullingで選別

Cull画面に切り替え、撮影ジャンルに合った設定でAIカリングを実行します。AIの推奨結果を確認し、Pickフラグを付与。この時点で不要な写真にRejectフラグを付けておきます。

ステップ3:Auto Dust Removalを一括適用

Pick写真の中から1枚を選び、Auto Dust Removalを実行。問題なければSync Settingsで全Pick写真に適用します。

ステップ4:現像・レタッチ

ダスト除去済みの写真に対して、通常の現像作業(ホワイトバランス、露出、カラーグレーディング等)を行います。必要に応じてPhotoshopに渡して高度なレタッチを実施。

ステップ5:書き出し・納品

最終的な写真を書き出して納品します。

時間短縮の目安

1000枚の撮影データの場合、従来の手動ワークフローでは選別に2〜3時間、ダスト除去にさらに1時間ほどかかっていた作業が、AIアシストを使うことで合計30〜45分程度に短縮できます。

AIアシストで撮影後の処理時間を大幅に短縮し、クリエイティブな作業に集中できる。

プロフォトグラファーで大量のRAWデータを日常的に扱う方や、Retouch Inkのような専門のレタッチ会社にデータを渡す前の下準備としても、このワークフローは有効です。

まとめ

Lightroom Classic 15のAI機能は、撮影後の「面倒な作業」を大幅に効率化してくれます。

  • Assisted Culling:大量の写真からベストショットをAIが自動選別。チェック項目と厳しさを調整可能
  • Auto Dust Removal:センサーダストを自動検出・除去。バッチ適用で一括処理
  • Auto Stacking:時間ベースまたは視覚的類似性で写真を自動グループ化
  • Snow Masking / Reflection Removal:特殊なシーンにも対応するAIマスク機能

これらの機能を組み合わせることで、1000枚の選別+ダスト除去が30〜45分で完了します。空いた時間をクリエイティブな現像やレタッチに充てることで、最終的な写真のクオリティも向上するはずです。

まだ使っていない方は、ぜひ今日から試してみてください。

よくある質問(記事のおさらい)

Q
Q1. Assisted Culling(AIカリング)とは何ですか?
A

Lightroom Classic 15で追加されたAI写真選別機能です。目の開き具合、被写体フォーカス、露出、ブレの有無などをAIが自動チェックし、技術的にベストなショットを推奨してくれます。

Q
Q2. AIカリングで写真が勝手に削除されることはありますか?
A

いいえ。Assisted Cullingは推奨フラグを付けるだけで、写真を自動削除することはありません。最終的な判断はフォトグラファーが行います。

Q
Q3. Auto Dust Removalはどこから使えますか?
A

Develop ModuleのRemove Tool内にあります。「Distraction Removal」→「Dust」を選択し、ダストサイズを指定してApplyをクリックすると、AIが自動検出・除去します。Sync Settingsでバッチ適用も可能です。

Q
Q4. 1000枚の写真処理にどれくらい時間がかかりますか?
A

AIアシストを活用すれば、選別+ダスト除去で合計30〜45分程度です。従来の手動作業(3〜4時間)から大幅に短縮できます。

Q
Q5. 風景写真でもAIカリングは使えますか?
A

使えます。風景撮影ではSubject FocusとExposure Qualityの2項目を有効にし、厳しさをゆるめ(30%前後)に設定するのがおすすめです。

Tags

Lightroom Classic AI カリング ダスト除去 ワークフロー
佐藤 この記事の筆者

佐藤

Retouch Info

情報系の大学卒業後、IT企業でシステムエンジニアとして3年勤務。趣味で始めた写真編集にのめり込みレタッチャーに転身。現在はRetouch Inkにてワークフロー効率化やAIツール導入を推進。

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