Photoshop 26.5がリリースされました。
今回は派手な新機能追加というより、安定性の向上とバグ修正が中心のアップデート。正直、地味です。
でも、毎日Photoshopを使う身としては、こういう「動作が安定する」アップデートの方がありがたかったりします。

アップデート概要
バージョン情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バージョン | 26.5 |
| リリース日 | 2025年4月15日 |
| 種類 | バグ修正・安定性向上 |
今回の主な内容
- クラッシュの修正
- メモリ管理の改善
- 一部ツールの動作修正
- パフォーマンス最適化
新機能がないなら、アップデートしなくてもいいですか?
むしろ逆です。安定性アップデートは早めに適用した方がいい。作業中のクラッシュほど悲しいものはないですからね。
修正されたバグ
クラッシュ関連
スマートオブジェクト関連のクラッシュ
複数のスマートオブジェクトを含むファイルで、レイヤーの順序を変更した際にクラッシュすることがありました。これが修正されています。
大容量PSDの保存時クラッシュ
2GB以上のPSDファイルを保存する際、まれにクラッシュする問題が修正されました。
これ、地味に困ってたんですよね。大きい合成ファイルを保存する時にヒヤヒヤしてました。
ツール動作の修正
削除ツールの不具合
特定の解像度の画像で、削除ツールが正しく動作しない問題が修正されました。
選択範囲の精度
「被写体を選択」機能で、髪の毛など細かい部分の選択精度が一部改善されています。

パフォーマンス改善
メモリ管理の最適化
長時間作業時のメモリ使用量が最適化され、動作が重くなりにくくなりました。
以前は数時間作業していると徐々にモッサリしてきましたが、その頻度が明らかに減っています。
起動時間の短縮
プラグインの読み込み処理が最適化され、起動時間が若干短縮されています。
ただし、劇的な変化ではなく「少し速くなったかな」程度です。
GPU処理の安定化
特定のGPU環境で発生していた描画の乱れが修正されました。
GPU関連の問題は環境依存のため、すべての問題が解決されているわけではありません。問題が続く場合は「環境設定」→「パフォーマンス」でGPU設定を調整してみてください。
生成AI機能の微調整
生成塗りつぶしの改善
生成塗りつぶし機能にも細かい調整が入っています。
改善点:
- 生成結果のプレビュー表示が速くなった
- 一部のエッジ処理が改善
- エラー発生時のメッセージが分かりやすくなった
ただし、生成品質自体に大きな変化はありません。
削除ツールAIの調整
AI処理部分の最適化により、削除処理がわずかに速くなっています。
体感では5〜10%程度の改善でしょうか。大量の不要物を処理する場合は、積み重ねで差が出てきます。

アップデート方法
Creative Cloudから更新
- Creative Cloudアプリを開く
- Photoshopの「更新」ボタンをクリック
- 更新完了を待つ
注意点
アップデート前に、作業中のファイルは必ず保存してください。アップデート中はPhotoshopが終了します。
以前のバージョンを残す場合
Creative Cloudの設定で「以前のバージョンを保持」にチェックを入れておけば、26.4と26.5を両方インストールしておけます。
プラグインの互換性が心配な場合は、この設定を活用してください。
実際に使ってみた感想
良くなった点
体感できる安定性向上
数日使ってみましたが、以前より明らかに動作が安定しています。特にレイヤーの多いファイルでの操作がスムーズになりました。
メモリ消費の改善
8時間くらい連続で作業しても、以前ほど動作が重くなりません。
派手さはないけど、毎日使うツールだからこそ、こういう改善がありがたいんです。
変わらなかった点
- 生成AI機能の品質
- 起動時間(微改善程度)
- 基本的な操作感
アップデートすべきか
結論:早めのアップデートを推奨
今回のアップデートは、安定性向上が中心なので、ほとんどの人におすすめできます。
新機能を追加するアップデートと違い、既存機能が壊れるリスクも低いです。
様子見した方がいい人
- 特定のプラグインに依存している人
- 現在進行中の重要なプロジェクトがある人
- 前回のアップデートで問題が起きた人
主要なプラグイン(Nik Collection、Topaz Labs、Portraiture など)は問題なく動作することを確認しています。マイナーなプラグインは各自で確認してください。
まとめ
Photoshop 26.5は、派手さはないけど確実に使いやすくなるアップデートです。
改善点:
- 各種クラッシュの修正
- メモリ管理の最適化
- パフォーマンスの微改善
- 生成AI機能の安定化
新機能を期待している人には物足りないかもしれませんが、日々Photoshopで作業している人にとっては、地味にありがたい改善が詰まっています。
安定性アップデートは「問題が起きる前に」適用するのがベスト。時間のある時に、早めにアップデートしておきましょう。