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レタッチ作業が劇的に速くなるPhotoshopショートカット20選
ツール・テクニック

レタッチ作業が劇的に速くなるPhotoshopショートカット20選

プロのレタッチャーが実際に使っているPhotoshopショートカットを厳選。これだけ覚えれば作業効率が2倍になります。

Photoshopでのレタッチ作業、マウス操作だけで行っていませんか?ショートカットを使いこなせば、同じ作業が半分以下の時間で完了します。

この記事では、プロのレタッチャーが実際に毎日使っているショートカットを厳選して紹介します。

なぜショートカットを覚えるべきなのか

読者
読者

ショートカットって覚えるの大変そう…。マウスでも作業できるし、別にいいんじゃないですか?

レタッチャー
レタッチャー

確かに最初は覚えるのが大変に感じますが、例えば1回の操作で2秒節約できるショートカットを1日100回使えば、それだけで約3分の短縮。1ヶ月で1時間以上の差になりますよ。

レタッチ作業は細かい操作の繰り返しです。ブラシサイズの変更、レイヤーの切り替え、やり直し…。これらを全てマウスで行うと、積み重なって膨大な時間のロスになります。

レタッチで必須の基本ショートカット

まずは毎日使う基本操作から覚えましょう。

ファイル操作

操作 Windows Mac
保存 Ctrl + S Command + S
別名で保存 Ctrl + Shift + S Command + Shift + S
元に戻す Ctrl + Z Command + Z
やり直し Ctrl + Shift + Z Command + Shift + Z
ポイント

作業中は「Ctrl + S」を癖にしましょう。Photoshopは突然落ちることもあるので、こまめな保存が重要です。

表示・画面操作

操作 Windows Mac
ズームイン Ctrl + + Command + +
ズームアウト Ctrl + - Command + -
画面に合わせて表示 Ctrl + 0 Command + 0
100%表示 Ctrl + 1 Command + 1
画面スクロール Space + ドラッグ Space + ドラッグ

肌のレタッチなど細部を確認する際は「Ctrl + 1」で100%表示、全体を見るときは「Ctrl + 0」。この切り替えを素早くできると作業効率が上がります。

レタッチツールのショートカット

読者
読者

ツールのショートカットって、全部覚えないとダメですか?

レタッチャー
レタッチャー

いえ、レタッチでよく使うものだけでOKです。以下の6つを覚えれば、ほとんどの作業がカバーできます。

よく使うツール

ツール ショートカット 用途
ブラシ B マスク編集、ペイント
スポット修復ブラシ J シミ・ニキビ除去
コピースタンプ S 肌の複製、テクスチャ修正
スポイト I 色のサンプリング
移動ツール V レイヤーの移動
選択ツール M 範囲選択

ブラシサイズの変更(超重要)

レタッチ作業で最も頻繁に行う操作がブラシサイズの変更です。

操作 Windows Mac
ブラシサイズを大きく ] ]
ブラシサイズを小さく [ [
ブラシの硬さを上げる Shift + ] Shift + ]
ブラシの硬さを下げる Shift + [ Shift + [
さらに便利な方法

Windows: Alt + 右ボタンドラッグで直感的にサイズ変更
Mac: Control + Option + ドラッグでサイズ変更

左右のドラッグでサイズ、上下のドラッグで硬さが変わります。これを覚えると、]キーを連打する必要がなくなります。

レイヤー操作のショートカット

レタッチは非破壊編集が基本。レイヤー操作を素早くできることが重要です。

操作 Windows Mac
新規レイヤー Ctrl + Shift + N Command + Shift + N
レイヤーを複製 Ctrl + J Command + J
下のレイヤーと結合 Ctrl + E Command + E
表示レイヤーを結合 Ctrl + Shift + E Command + Shift + E
レイヤーをグループ化 Ctrl + G Command + G

レイヤーの不透明度を素早く変更

テンキーの数字を押すと、レイヤーの不透明度を瞬時に変更できます。

  • 1 → 10%
  • 5 → 50%
  • 0 → 100%
  • 55(素早く2回押す)→ 55%

肌レタッチで「ちょっと効果が強すぎるな」と思ったとき、マウスでスライダーを動かすより圧倒的に速いです。

選択範囲のショートカット

レタッチャー
レタッチャー

選択範囲の操作を覚えると、部分的な補正が格段にやりやすくなります。

操作 Windows Mac
全選択 Ctrl + A Command + A
選択解除 Ctrl + D Command + D
選択範囲を反転 Ctrl + Shift + I Command + Shift + I
選択範囲をぼかす Shift + F6 Shift + F6

選択範囲の追加・削除

  • Shift + 選択操作: 選択範囲に追加
  • Alt(Option)+ 選択操作: 選択範囲から削除

これを使えば、複雑な形状の選択も簡単にできます。

色調補正のショートカット

操作 Windows Mac
トーンカーブ Ctrl + M Command + M
色相・彩度 Ctrl + U Command + U
レベル補正 Ctrl + L Command + L
カラーバランス Ctrl + B Command + B
階調の反転 Ctrl + I Command + I
注意

これらは選択中のレイヤーに直接適用されます。非破壊編集をするなら、調整レイヤーを使いましょう。

描画色・背景色のショートカット

マスク編集時に特に便利なショートカットです。

操作 Windows Mac
描画色/背景色を入れ替え X X
描画色/背景色を初期設定(白黒)に戻す D D
描画色で塗りつぶし Alt + Delete Option + Delete
背景色で塗りつぶし Ctrl + Delete Command + Delete
活用例

レイヤーマスクを編集するとき、「D」で白黒に戻してから「X」で切り替えながらブラシで塗る。これが最速のマスク編集方法です。

自由変形のショートカット

操作 Windows Mac
自由変形 Ctrl + T Command + T
変形を再実行 Ctrl + Shift + T Command + Shift + T

変形中の便利な操作

  • Shift + ドラッグ: 縦横比を固定(※Photoshop CC 2019以降は逆)
  • Alt(Option)+ ドラッグ: 中心を基準に拡大縮小
  • Ctrl(Command)+ ドラッグ: コーナーを自由に移動

ショートカットを覚えるコツ

読者
読者

こんなにたくさん、覚えられる気がしません…

レタッチャー
レタッチャー

一度に全部覚える必要はありません。コツをお教えしますね。

1. 毎日使うものから3つだけ覚える

まずは以下の3つから始めましょう。

  1. Ctrl + S(保存)
  2. Ctrl + Z(元に戻す)
  3. Space + ドラッグ(画面スクロール)

2. 1週間に1カテゴリずつ追加

  • 1週目:ファイル操作
  • 2週目:ブラシ操作
  • 3週目:レイヤー操作
  • 4週目:選択範囲

3. 意識的に使う

最初は遅くてもいいので、意識的にショートカットを使いましょう。2週間も続ければ、指が自然に動くようになります。

4. カスタマイズは慎重に

読者
読者

覚えるの大変だし、自分が使いやすいようにカスタマイズしちゃおうかな…

レタッチャー
レタッチャー

実は、それはあまりおすすめしません。

「編集」→「キーボードショートカット」から、よく使う機能に押しやすいキーを割り当てることは可能です。ただし、安易なカスタマイズは避けたほうが無難です。

カスタマイズをおすすめしない理由
  • 他の環境で困る: 会社のPCや他人のPCで作業する際、自分のカスタム設定がなく混乱する
  • チュートリアルが使えない: ネットの解説や講座は標準設定が前提。カスタムしていると説明と違って混乱する
  • 独自の癖がつく: 標準のショートカットが身につかないまま、自己流に慣れてしまう
  • 設定の引き継ぎが面倒: プリセットの書き出し・読み込みはできるが、忘れると一からやり直し

よほど特殊な作業が多い場合を除き、まずは標準のショートカットを覚えることをおすすめします。

まとめ

レタッチ作業で特に重要なショートカットをまとめると:

  • 保存: Ctrl(Command)+ S
  • 元に戻す: Ctrl(Command)+ Z
  • ブラシサイズ: [ と ]
  • レイヤー複製: Ctrl(Command)+ J
  • 描画色/背景色入れ替え: X

まずはこの5つから始めて、徐々にレパートリーを増やしていきましょう。

ショートカットを覚えることは、レタッチャーとしてのスキルアップに直結します。最初は面倒に感じても、1ヶ月後には「なぜもっと早く覚えなかったんだろう」と思うはずです。

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